第6章 アパート探し
しばらくカオサンロードで過ごしたが、どうもこのうるさい夜は我慢が出来なかった。外国人が道につばをはき、タバコはポイと捨ててしまう。これが本当のタイという国なのか?そんなことまで考えてしまうようになった。
ホテルはまずまず快適だったと思うが、あまり安いとはいえない。そこで、しばらくぶりにホテルにあるインターネットで日本語が使えることをしり、ネットでバンコクのアパートを探したがほとんど情報がない。
しばらく探していると、バンコクの語学学校をあっせんしているサイトに出会った。そこにアパートの情報もあるようなことが書いてあったので、電話して聞いてみる事にした。
日本語なのか英語なのかはたまたタイ語なのか、不安ではあったがいきなり電話に出てくれた女性は、もしもし?っとでたので、おもわず拍子抜けしてどもってしまった。
幾らかの手数料はかかるが、短期で済めるアパートもあるということなので、その会社にアパートを頼んでみる事にした。
次の日、チェックアウトして最後のカオサンロードだと思いしばらくぶらぶらと屋台を流し、ビール片手にサテを食べていると、今思うとバンコクでは珍しいケバブの屋台に出会った。
僕は思わず一つ注文すると、慣れた手つきで肉をそぎ落とし、トルティーヤの生地にその肉を乗っけてキャベツ、レタス、トマト、チーズをはさみ、マスタードソースのようなものをかけて僕に手渡してくれた。これがまた美味しくて、ほんとバンコクの屋台は美味しい物ぞろいで凄いなと感心した。
待ち合わせの時間になったので、元いたホテルに戻るとすでに業者さんは到着していた。ドライバーさんと、タイ人の男性、日本人の女性で僕を出迎えてくれた。
大きなライトバンに載せられて、初めてカオサンロードからはなれて、バンコク市内のあちこちのアパートを教えてくれた。
仕組みは日本とほとんどおなじだ。家賃、敷金、デポジットがあって、契約は1ヶ月単位でできるところもあるが、大抵は契約日数が長いと家賃は割安になる。キッチンはまず付いていないがベットやテレビ、家具類はついているところが多かった。光熱費は込みの所もあれば個人払いのところもあるし、大抵はお湯のでるシャーワーは付いていたが、値段を落とすと水シャワーしか出ないようなところもあった。
もの凄く高級なところも見せてもらった。プールにサウナ、スポーツジムもついてキッチンももちろんある。24時間のセキュリティーシステムも完備して、駐車スペースまでついているが、貧乏な僕には不釣り合いだった。
僕は、ある一件のアパートが凄く気に入ってそこに決めた。家賃は6000バーツ(約18,000円)敷金は2ヶ月分、デポジットは5000バーツだったと思う。そこは、ワンルームなのだが、4階立て、ベットもテレビもDVDもついていた。決めてはタイ人の間で、もの凄く美味しいと評判の屋台街が側にあるからだが、もう一つ気に入ったのが、エントランスがあってそこには可愛い犬が3匹いた。
ついでに、その業者さんがタイ語の短期留学もどうかというので、値段をきくと驚く程安かったので習う事にもした。
シーーロム通りがすぐ側なのだが、あまりうるさくなくて快適そのものだった。近くにはスーパーもあって、大抵のものはそろう。
ロビーには沢山の本が置いてあって、そこでバンコクの地図一枚コピーをしてその地図をたよりに僕は食べ歩きを始めた。
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